日本で人気の猫種ランキング2025年版

2025年も多くの家庭で愛され続けている猫たち。今年はどの猫種が人気を集めているのでしょうか。アニコム損害保険株式会社が発表した最新データをもとに、日本で人気の猫種ランキング2025年版をご紹介します1。このランキングは2024年2月1日から2025年1月31日にアニコム損保の「どうぶつ健保」に新規契約した0歳の猫56,111頭を対象に集計されており、現在の猫飼育トレンドを正確に反映しています。

2025年人気猫種ランキングTOP10

第1位：スコティッシュ・フォールド（7,982頭・14.2%）

17年連続で1位を獲得したスコティッシュ・フォールドは、その圧倒的な人気を維持しています19。折れ曲がった耳が特徴的なこの猫種は、見た目の愛らしさだけでなく、その穏やかで人懐っこい性格も人気の理由です3。

スコティッシュ・フォールドはおっとりとしていて穏やかな性格で、人見知りせず人なつっこく、甘えたがりという特徴があります3。鳴き声も小さく滅多に喧嘩もしないため、多頭飼いを考えている方にもおすすめです。また、運動量が少ないため、マンションなどの集合住宅でも飼いやすい猫種として評価されています3。

第2位：混血猫（6,259頭・11.2%）

混血猫（ミックス・雑種）が2位にランクインしました1。多様な外見と性格を持ち、保護猫として迎えられることが多く、日本で飼育されている猫の約75%を占めています10。個性豊かで、それぞれ異なる魅力を持っているのが混血猫の特徴です。

第3位：マンチカン（5,989頭・10.7%）

短い足が特徴的なマンチカンが3位を獲得しました1。「猫界のスポーツカー」とも呼ばれるマンチカンは、穏やかで社交的な性格を持ち、他の猫や犬、さらには子どもや初対面の人にもなつきやすく、家庭環境にすぐに馴染むことができます4。

好奇心が旺盛で遊び好きな一面もマンチカンの魅力で、足が短いという特徴を持ちながらも運動能力は抜群です4。また、「犬のような甘えん坊」としても知られており、飼い主との強い絆を築くことができます4。

第4位：ラグドール（5,175頭・9.2%）

大型でふわふわの長毛が魅力のラグドールが4位にランクインしました1。穏やかで抱っこが好きな性格から「ぬいぐるみ」のような存在として愛されています10。

ラグドールは愛情深く、愛嬌があり、穏やかな性格をしています5。信頼している飼い主だけでなく、来客するお客さんや子どもに対しても、持ち前の愛嬌を振る舞います。人間に限らず、他の動物に対しても寛大な心を持つ傾向にあり、多頭飼いにも向いている品種です5。

第5位：ミヌエット（4,625頭・8.2%）

ペルシャ系とマンチカンの交配で生まれたミヌエットが5位を獲得しました1。以前は「ナポレオン」という品種名でしたが、2015年に「ミヌエット」へと改名された比較的新しい品種です2。

ミヌエットは甘えん坊で好奇心旺盛な性格で、ペルシャ猫の人懐こさとマンチカンの好奇心旺盛さをあわせもつのが魅力です2。マンチカンから受け継いだがっしりした体格に加えて、ペルシャ譲りのふさふさな毛質を持っており、触るとモコモコした感触で撫で心地は抜群です6。

第6位：サイベリアン（4,129頭・7.4%）

ロシア原産のサイベリアンが6位にランクインしました1。豊かな被毛と温和な性格が魅力のこの猫種は、犬のような性格をしていることで有名です7。

具体的には猫であるにも関わらず、忠実で知的であることが挙げられ、特定の指示語を理解する個体も存在します7。このことから数多く存在する品種の中でも、しつけの難易度は容易だと言えるでしょう。従順かつ愛嬌のある品種なので、飼い主さんにべったりすることもあります7。

第7位：ブリティッシュ・ショートヘアー（3,254頭・5.8%）

どっしりとした体型と落ち着いた性格で、チェシャ猫のモデルとも言われているブリティッシュ・ショートヘアーが7位を獲得しました110。

ブリティッシュ・ショートヘアーは丸みを帯びた顔立ちが特徴的で、頭と目は大きくて丸く、首は太くて短いため、ずんぐりむっくりした印象を与えます8。被毛は短毛ですが厚みがあり、触り心地は硬めなのが特徴で、毛色で一般的なのはブルーです8。

第8位：アメリカン・ショートヘアー（3,053頭・5.4%）

明るく好奇心旺盛な性格で、飼いやすいと評判のアメリカン・ショートヘアーが8位にランクインしました110。

第9位：ノルウェージャン・フォレスト・キャット（2,990頭・5.3%）

長毛で大型、自然な風貌が特徴のノルウェージャン・フォレスト・キャットが9位を獲得しました110。

第10位：ラガマフィン（1,767頭・3.1%）

ラグドールに似た穏やかな性格と豊かな被毛が魅力のラガマフィンが10位にランクインしました110。

2025年の猫種トレンド分析

安定した人気を誇る上位陣

2025年のランキングを見ると、上位陣の顔ぶれは前年とほぼ変わらず、安定した人気を維持していることがわかります1。特にスコティッシュ・フォールドの17年連続1位という記録は、この猫種の圧倒的な人気を物語っています9。

穏やかで飼いやすい性格が人気の鍵

ランキング上位の猫種に共通しているのは、穏やかで人懐っこい性格です。現代の住環境や生活スタイルに適応しやすく、初心者でも飼いやすい猫種が選ばれる傾向にあります。

多様性を求める飼い主の増加

混血猫が2位にランクインしていることは、個性的で多様な猫を求める飼い主が増えていることを示しています。保護猫への関心の高まりも、この結果に影響していると考えられます。

猫種選びのポイント

ライフスタイルとの適合性

猫種を選ぶ際は、自分のライフスタイルとの適合性を考慮することが重要です。運動量の多い猫種は広いスペースが必要ですし、甘えん坊の猫種は長時間の留守番が苦手な場合があります。

住環境への配慮

マンションなどの集合住宅では、鳴き声が小さく運動量が少ない猫種が適しています。一方、一戸建てであれば、より活発な猫種も選択肢に入るでしょう。

お手入れの頻度

長毛種は美しい被毛が魅力ですが、毎日のブラッシングが必要です。短毛種は比較的お手入れが楽ですが、それでも定期的なケアは欠かせません。

健康面への配慮

猫種によっては特定の遺伝的疾患にかかりやすい場合があります。事前に調べて、適切な健康管理ができるかを検討しましょう。

まとめ

2025年の人気猫種ランキングは、飼いやすさと愛らしさを兼ね備えた猫種が上位を占める結果となりました。スコティッシュ・フォールドの長期にわたる人気の維持は、その魅力的な性格と見た目が多くの人に愛され続けていることを証明しています。

猫を迎える際は、ランキングだけでなく、自分の生活環境や家族構成、経験レベルなどを総合的に考慮して選ぶことが大切です。どの猫種を選んでも、適切なケアと愛情を注げば、きっと素晴らしいパートナーとなってくれるでしょう。

これから猫を迎える方は、各猫種の特徴や性格を理解し、自分のライフスタイルに合った猫種を選ぶ参考にしてみてください10。愛猫との幸せな生活が始まることを願っています。